東芝は18日、2012年夏モデルの新商品として、アルミニウム筺体採用によりデザインを一新し、薄型・軽量化を実現したノートPC 「 Toshiba Dynabook CX/48F バッテリー」など、4機種13モデルを5月25日から順次発売すると発表した。今回、全モデルで最新のクアッドコアCPU「第3世代 インテル Core i7-3610QM プロセッサー」を搭載し、高速処理を実現しているほか、タブレットやスマートフォンとの連携機能も向上している。

 ハ イスタンダードAVノートPC「Toshiba Libretto W100-106 バッテリー 」は、アルミニウムそのものの素材感や光沢感により、従来以上に高級感のあるデザインを実現している。アルミニウム筺体を採用することで、従来機 種に比べ約3.4mmの薄型化と約300gの軽量化を実現したほか、マルチタッチ操作なども快適にできる約70%大きくなったクリックパッドや、刻印の文 字幅を最大約50%大きくすることで文字を見やすくしたタイルキーボードなど、使いやすさも大幅に向上している。

 また、グラスレス3D AVノートPC「dynabook Qosmio T852」でもアルミニウム筺体を採用することで薄型化・軽量化を実現しており、スタンダードToshiba PA378 0U-1BRS 」では、フィルム生成時に精細なパターンでマットインクを配合した筺体を採用することにより、光沢感がありながらも指紋がつきにくい仕様になって いる。

 新商品は、レグザタブレットやスマートフォンなどのアンドロイド(Android)端末と互換性やフォーマットを意識することなく 情報共有できる機能に対応している。写真・音楽・映像など大容量のデータも手軽にコピーや移動ができ、それぞれの機器でコンテンツを楽しめる。また、家庭 内ネットワークを介して、東芝製の液晶テレビやブルーレイディスクレコーダーと連携し、放送中の番組や録画番組を高画質で楽しめる「RZスイート express」にも対応している。Satellite L740 バッテリー

 さらにビデオ通話については、通話中に分からない操作を教えてくれる「Skypeらくらくナビ」を今 回新たに搭載しており、節電機能では、東芝独自のアルゴリズムで本体のウェブカメラが人の顔を検出し、液晶ディスプレイの画面を自動的にON/OFFする 「TOSHIBA Active Display Off」を搭載している。

toshiba パソコンバッテリー のゲーミングブランド「G-Tune」に、11.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載した「NEXTGEAR-NOTE i300」が加わった。CPUに第3世代のCore i7、GPUにNVIDIAのGeForce GT650Mを搭載するなど、小柄なボディにハイスペックを詰め込んだ意欲作となっている。

 メモリ容量やストレージの容量などの違いで5つの基本構成モデルが用意されているが、今回は上位から2番目のゴールドモデル( TOSHIBA Satellite L750 バッテリー )を入手した。性能や使い勝手を検証していこう。

ボディは手前に向かって少し傾斜のついたフォルムとなっている。具体的なサイズは、287(幅)×207(奥行き)×12.7~37.1(高さ)ミ リだ。12.7ミリというのはボディのごく先端部のみであり、実質的な最も薄い部分でも31ミリ程度はある。それでも、第3世代のクアッドコアCPUと NVIDIAの高性能GPUを搭載していることを考えれば立派なものだ。

 一方、重量は1.8キログラムある(ただし、実測では1683グラムとかなり公称値より軽かった)。天面、パームレストには立体的なテクスチャをプリントしたラバー質のコーティングが施されている。しっとりとした手触りが印象的だ。

batterie toshiba pa3382u-1BAS

 背面部に搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は62.16ワットアワーで、公称のバッテリー駆動時間は約4時間となっている。付属のACアダ プタは、実測57(幅)×132(奥行き)×31(高さ)ミリとやや大きめ。ACケーブルも3ピンで太く、ケーブル込みの重量は実測で514グラムあっ た。モバイルでの利用も想定している製品だけに、この辺りはもう少し気を使ってもらいたかったところだ。

CPUには「Dynabook CX/48G バッテリー 」の開発コードネームで知られる第3世代のモバイル向けCore i7を採用している。このCPUは、3Dトランジスタ技術を世界に先駆けて導入した22ナノミリプロセスルールを採用することで、第2世代(開発コード ネームSandy Bridge)以上に高いレベルで高性能と低消費電力を両立しているのが特徴だ。

 本製品が搭載するCore i7-3612QMは、4つのコアを内蔵するクアッドコアモデルで、Hyper-Threadingにより、8スレッドの同時処理に対応している。定格の 動作クロックは2.1GHzだが、Turbo Boost 2.0に対応しており、4コアアクティブ時で2.8GHz、2コアアクティブ時で最大3GHz、最大(1コアアクティブ時)で3.1GHzで動作する。 TDPは35ワットだ。

 グラフィックス機能は、NVIDIAのモバイル向けハイエンドGPU「GeForce GT 650M」(メモリ容量2Gバイト)とCore i7-3612QM内蔵の「Toshiba PABAS217 」のハイブリッドグラフィックス構成を採用している。NVIDIA Optimus Technologyにより、両方のGPUを使用するアプリケーションに応じてシームレスに切り替えて使い分けることができる。

 GPUの使い分けはNVIDIAのドライバによって自動的に判断される。標準では3Dゲームなど3D描画性能が必要なアプリケーションは GeForce GT630Mに、Webブラウザや動画再生/動画変換ソフトなどはIntel HD Graphics 4000が使われる。これらの設定はNVIDIAコントロールパネルで確認することができ、必要ならばユーザーが好きなように変更することも可能だ。

チップセットは、IvyBridge向けのIntel HM76 Expressを搭載している。メモリは PABAS218互換 に対応し、8Gバイト(4Gバイト×4枚)を搭載している。データストレージは256Gバイトの2.5インチSSD(Serial ATA 6Gbps)を採用。光学ドライブは内蔵していない。

 なお、WebページのスペックではゴールドモデルのSSDは、「A-DATA SX900シリーズ」と記載されているが、評価機は試作機のためか「A-DATA S511シリーズ」の240Gバイトモデルが搭載されていた。いずれもコントローラはSandForce SF-2281搭載SSD「SSD S511」であるが、SX900シリーズのほうが上位グレードで、非圧縮データ転送時の落ち込みが少ないという特徴がある。

 通信機能は、有線LAN(1000BASE-T)に加えて、Toshiba PABAS220 対応の無線LAN、Bluetooth 3.0+HSを装備。端子類は、2基のUSB 3.0に加えて、USB 2.0、メモリーカードスロット(SDXC/SDHC、MMC、メモリースティックProなどに対応)も備える。さらに、ヘッドフォン、マイクのほか、 ディスプレイ出力としてHDMI、D-Sub15ピンを装備するなど、小柄なボディながらひととおりの端子類をも備えている。液晶ベゼル上部には130万 画素のWebカメラも内蔵する。

ほかの基本構成モデルとしては、16Gバイトの大容量メモリを搭載するプラチナモデルや、データストレージに120GバイトSSD(A-DATA S511)を搭載するシルバーモデルカスタム、データストレージに2.5インチHDDを搭載するシルバーモデルなどが用意されているので、自分の用途や予 算にあわせて最適なモデルを選んでほしい。

 プリインストールOSには64ビット版のWindows 7を採用しており、Home Premium、Professional、Ultimateと3種類のエディションから選べる。また、オフィスソフトの追加も可能で、 Toshiba PA3634U-1BASToshiba PA3535U-1BASToshiba PABAS216 のほか、互換OfficeソフトのKingsoft Office 2012 Standardまで選択肢は幅広い。

LEDバックライトを搭載した11.6型ワイドの液晶ディスプレイは、1366×768ドットの画面解像度に対応している。光沢仕上げで明るく鮮や かな表示だ。照明や外光は映り込みやすいが、輝度が十分に高いので少々の映り込みは気にならない。上下の視野角は狭いが、ヒンジの角度は130度程度まで 開くので見やすい位置に調整できるだろう。